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AWSの無料利用枠が新しくなったので調べてみた

はじめに

2025年7月16日以降にAWSアカウントを作成した場合、新しい無料利用枠が適用されるようになりました。

今までの無料枠とはシステムが変わっているので紹介していきます。

※掲載されている情報は2025年7月30日現在の情報です。

新しい無料利用枠について

AWSアカウントを作成するときに有料プランと無料プランを選択でき、その内容によって無料枠の内容が変わってきます。

アカウント作成時にこのようなプランを選択する画面が出てきます。

2つのプランの主な違いは以下の通りです。

項目無料プラン有料プラン
無料クレジット登録時に$100
条件達成で$100
登録時に$100
条件達成で$100
使用できる無料枠常時無料枠常時無料枠
短期トライアル
アクセスできるサービス制限あり全てのサービス
料金の支払いなしクレジットが不足する場合は
支払いが必要
クレジットがなくなった場合アカウントが閉鎖されるそのまま利用可能
その他のプロモーションや
クレジット
使用不可使用可能

簡単にいうと、無料プランは絶対にお金がかからないがサービスに制限があり、有料プランは全てのサービスを使うことができるプランです。

表の項目について1つずつ説明していきます。

無料クレジット

無料クレジットについては無料プランも有料プランも共通です。

まず、アカウントプランに関係なく、アカウントを作成すると$100のクレジットが獲得できます。

それに加えてタスクが5つあり、それをこなすと1つあたり$20、合計で$100のクレジットが獲得できます。

タスクは以下の通りです。

  • EC2 を使用してインスタンスを起動する
  • AWS Budgets を使用してコスト予算をセットアップする
  • Amazon RDS データベースを作成する
  • AWS Lambda を使用してウェブアプリケーションを作成する
  • Amazon Bedrock のプレイグラウンドで基盤モデルを使用する

作成時の$100のクレジットも、追加の$100のクレジットも、有効期限はアカウント作成から12ヶ月間です。

使用できる無料枠

常時無料枠は無料プランと有料プランともに使用可能で、短期トライアルは有料プランのみ使用可能です。

以下の公式サイトのリンクからどのサービスが対象か確認できます。

Free Cloud Computing Services - AWS Free Tier
Gain hands-on experience with the AWS platform, products, and services for free with the AWS Free Tier offerings. Browse...

サイトの「Explore our offers」にある「Filter」から絞り込むことができます。

そこにある「Plan Type」の中から、常時無料枠は「Always Free」、短期トライアルは「Short-term Trial」を選択することで対象のサービスを確認できます。

アクセスできるサービス

無料プランではアクセスできるサービスが制限されます。

使用できるサービスは先ほどと同じページから確認できます。

Free Cloud Computing Services - AWS Free Tier
Gain hands-on experience with the AWS platform, products, and services for free with the AWS Free Tier offerings. Browse...

今回は「Free Plan」と「Available on both plans」で絞り込めばOKです。

しかし、サービスが出てきたからといってそのサービスの全てを使用できるとは限りません。

例えばEC2では使用できるインスタンスタイプ(性能のパターン)が以下に制限されます。

  • T3.micro
  • T3.small
  • T4g.micro
  • T4g.small
  • C7i-flex.large
  • M7i-flex.large

出てきたサービス名を見るだけでなく、使いたいサービスがある場合は詳細まで確認するようにしましょう。

料金の支払い

AWSの無料枠は無制限に使えるわけではなく、条件が指定されている場合もあります。

条件が指定されている場合は、その枠を越えるとまずは獲得した無料クレジットを消費します。

ここまでは無料プラン有料プラン共通です。

しかし、無料クレジットが尽きた場合の動きが異なります。

有料プランは登録したクレジットカードに請求が行き、無料プランは請求がない代わりにサービスが利用できなくなります。

プランの名前通りの違いですね。

クレジットがなくなった場合

有料プランの場合は引き続き利用可能です。

無料プランの場合は一旦アカウントが閉鎖された状態になります。

また、無料プランはアカウント作成から6ヶ月経った場合も閉鎖されます。

閉鎖状態ではリソースとデータにアクセスできなくなります。

この状態を解除するには閉鎖されてから90日以内に有料プランにアップデートする必要があります。

アップデートしないと全てのコンテンツとリソースが削除され、アカウントにアクセスすることができなくなります。

その他のプロモーションやクレジット

AWSでは、イベントやアンケートに参加するとクーポンやクレジットをもらうことができます。

有料プランではそれらのプロモーションを使用できますが、無料プランでは使用することができません。

注意事項

無料プランでもクレジットカードの登録が必要

無料プランでは料金が請求されることはありませんが、アカウント作成時にクレジットカードを登録する必要があります。

クレジットが受け取れない場合もある

AWSアカウント作成時に新規登録ではないとみなされると、強制的に有料プランになり$200のクレジットは受け取れません。

その場合はアカウント作成時に以下の画面が表示されます。

筆者は新しいアカウントをいつも使ってるアカウントと同じ情報で作成してみたら、この画面が出てしまい、無料プランの適用ができませんでした。

アカウント作成について

アカウント作成については以下の記事でまとめています。

ぜひご覧ください。

まとめ

今回はAWSの新しくなった無料枠について解説していきました。

最大で$200のクレジットが手に入るところや、絶対に料金が請求されない無料プランができたところが一番の変更点だと思います。

無料プランから有料プランに変えることはできるため、初めて使う方は無料プランで様子見してみるのもいいかもしれません。

以上、見ていただきありがとうございました。

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